クフ王とはどんな人物だった?ギザのピラミッドの秘密が面白い!

世界中で、最も有名な建造物の一つであるギザの三大ピラミッド。
皆さんは、もちろん知っていますよね。
実は三つの角錐のピラミッドのうち一番大きな大ピラミッド(クフのピラミッド)は、世界の七不思議の一つで現在も現存する唯一の建物なのです。
ギザの大ピラミッドの他、バビロンの空中庭園、エフェソスのアルテミス神殿、オリンピアのゼウス像、ハリカルナッソスのマウソロス霊廟(れいびょう)、ロドスの巨像、アレクサンドリアの大灯台が世界七不思議とされています。
しかし、しっかりとした形を残しているのはピラミッドのみで他は、一部しか残っていないか既に完全に破壊されてしまっているのです。
著者
実は通常のピラミッドは階段状ピラミッドと呼ばれ、世界中に存在しています。
四角いウエディングケーキみたいな形だよね。
バケオ
そうなんだ!ピラミッドの説明の時に階段状ピラミッドの写真を紹介するね。
著者
みんなが思い描くあの三角錐のピラミッドを作らせたのは、クフの大ピラミッドが初なのです。
そんな前例の無いピラミッドを作らせたクフ王は一体どんな人物だったのか。
そもそもピラミッドは本当に墓なのか。
今日は多くの謎に包まれた、クフ王とピラミッドの謎に迫っていきたいと思います。
クフ王の真実!~社長か、それとも暴君か~
(画像引用:wikipedia)
ピラミッドについてはその奇抜な存在だけが一人歩きしており、時代背景や誰が何の目的で作成したのかなどはあまり知られていないのではないでしょうか。
一言でいってしまえば、ピラミッドはファラオの墓です。
ファラオは「王」という意味なのよね。
レベッカ
そうなんだ。
ちなみに一番の大きいピラミッドにはクフ王が、その他の二つのピラミッドにはクフの息子と孫息子のカフラー王とメンカウラー王が埋葬されているんだよ。
著者
一番大きいピラミッドに埋葬されたクフ王は、自分が入るための墓としてピラミッドを建造させたのです。
クフ王が統治したのは、諸説ありますがエジプト古王国時代の第四王朝です。
三大ピラミッドや他のいくつものピラミッドはこの時代に作られたので、別名ピラミッド時代とも言われています。
エジプトでは3大ピラミッドの近くに140以上ものピラミッドが見つかっているんだ!
著者
しかし、彼らの治めた時代の記録がほとんど残っていないため現在もどのような世の中だったのかという事や、クフ王など王族の人柄などは全く分かっていないのです。
しかし、近年ピラミッドを作る作業員は仕事終わりにビールや食べ物が振る舞われていたという内容の碑文が発見されました。
※碑文・・・石に掘られた文章の事
出勤退勤などのシフトも、きちんと管理されていたようです。
「昨日飲みすぎて二日酔いだから今日休むわ!」といったような欠勤届けや、ファラオを称えるような内容の落書きが見つかっていることからも当時働いていた人たちは無理強いされて作業していたわけでは無いことが伺い知れますね。
現在ではクフ王はピラミッドの建設という、一大事業を取り仕切った社長のような人として認識されています。
現在の会社制度を紀元前から、積極的に取り入れていたのね!
ナイル川が氾濫して仕事を失った農民のために、ピラミッドを作るという公共事業を与え、給料も渡していたと考えられているんだ!
著者
しかしこれまでは奴隷を何十年も無理に働かせて、あのような大きなピラミッドを作らせた極悪非道な王として書かれてきました。
理由としてはピラミッド時代から1000年以上も後の歴史家であるマネト・ディオドロス・ヘロドトスが、クフ王の人格について、極悪非道な人だったと記したのがそのまま定着してしまったからです。
確かにあんなに大きなピラミッドがどのように作られたのか、史実があまりにも無い状態では想像して書くしか方法はありません。
そうなるとあそこまで巨大な建造物はわがままな王様が無理を言って、無理矢理作らせたと考えてしまっても無理はないですよね。
しかしその後何千年も、悪人と勘違いされたままのクフ王も気の毒でした。
ピラミッドの謎
では、次にピラミッドについて調べていきたいと思います。
ピラミッドの形
皆さんがピラミッドと聞いて想像するのは、ギザの三大ピラミッドである三角錐のタイプのものでしょう。
しかし世界中にあるピラミッドのうち、角錐の形をしているものの方が珍しいのです。
基本的には上の写真のような、階段状のピラミッドが主流なのです。
世界最古のピラミッドといわれる古代エジプト時代の紀元前2700年前のピラミッドも階段状ピラミッドとなっていますし、エジプトにある100基以上もの発見されたピラミッドも角錐の形をしているものはほとんどありません。
本当かどうかは分からないけど、南極のピラミッドと言われているものも三角錐みたいな形だよね?
バケオ
私はロマン溢れる話が大好きなので、南極のピラミッドも存在しているのではと考えています。
なので、あえて「ほとんど」と書かせていただきました。
著者
でも本当にあったら凄い発見よね!ますます謎が増える事になるわ。
レベッカ
ピラミッドの材料
(画像引用:Excavating Egypt)
ピラミッドの周辺には砂漠しかないのに、どうやって石を用意したのでしょうか。
実はそこまで遠くないピラミッドから一キロほど離れた場所に、石灰岩の石切場がありそこから材料となる石を切り出しナイル川を使ってピラミッドまで運んだと考えられています。
ちなみに石の大きさや重さは均一ではありません。
一つの石の重さは2.5トンから重い大きいものは20トン以上の物まであります。
どのようにして積み上げたのか?
ピラミッドは約10万人もの人員が参加し、一つ20年位で作られたということです。
石切場で切り取られた石を船を使ってピラミッドのそばまで運び、川岸からピラミッドまで一直線に坂を作り石を引き上げていったのです。
高さが増すにつれ傾斜も急にしていったということで頂上近くの作業は、大変さだけではなく危険も伴うものだったのでしょう。
またピラミッド時代後期には、現代のクレーンのような簡易装置も使って作られたと考えられています。
ピラミッド作りも進化を重ねていったのね!
レベッカ
ちなみにピラミッド建設中の事故で命を落としてしまった人は、優先的に王のピラミッドの近くに埋葬される権利を得たとも言われているんだ。
著者
ピラミッドは一体何のために作られたのか
一般的にはファラオの墓として、認識されています。
王が天に昇るための場所として、ピラミッドが建設されたのです。
エジプトの神話には「西は死人が向かう場所、太陽が沈む方向」と伝えられています。
日の出と共に没したファラオが、再び蘇ると人々に信じさせるための物だったのでしょう。
実際エジプトで見つかった100基以上ものピラミッドのほとんどが、ナイル川の西岸に建てられているのです。
ピラミッドと宇宙人の関係は?
ピラミッドのような目立つ、存在自体が謎でしかない不思議な建造物はミステリー好きの調査の対象にもってこいです。
ファラオの墓としての役割は、我々一般庶民を欺くための囮で実は、他に何か目的があるのではないかと日々想像してしまいます。
実はこれまでもピラミッドの利用目的は、いくつもの説が語られてきているのです。
そもそも王の墓なんかでは無い説や、天文台説、ダム説本当に色々あります。
著者
そんな中、私が皆さんに紹介したい説は以下になります。
発電所説
材料となっている石灰岩に、びっちりとおおわれているピラミッド。
このピラミッド内部の部屋と呼ばれる『王の間』と『女王の間』に、集中して電磁波がたまっていることが確認されたのです。
この二つの部屋は、花崗岩に覆われています。
この花崗岩に含まれる石英が、音波などの振動を電気に変える特性を持っているのです。
地球内部からの振動をピラミッドの独特な形の中で反響させて、王の間と女王の間にエネルギーを集めていたのではないでしょうか。
ピラミッドの重要な部屋として考えられている二つの空間にエネルギーが集まるなんて、重要なメッセージが隠されているのかもしれません。
著者
ピラミッド建設に宇宙人が関係?ミステリーな謎を追う
古代人は宇宙人と関わっていたのではないかと思われる、ヒエログリフがいくつか見つかっています。
謎が多く残る古代の時代だからこそこのような説が出てくるのですが、ミステリー好きの私にとってはいろんな想像が出来て非常に楽しいです。
ピラミッドは二十年もの歳月と、気の遠くなるような手間隙をかけてピラミッドを作ると説明しました。
でももし人知を越えた何者かが手を入れる事によって、一夜の内に作り上げられたものだったとしたらどうですか?
このような考えに行き着く理由をまとめてみました。
ピラミッド底辺の4辺とその角度
四辺は正確に東西南北を向いていて、そして平行となっています。
しかもそれぞれの角も正確に90°となっていて、こちらも誤差はほぼありません。
誤差は100分の5度であり、肉眼で確認するのは不可能といれています。
ちなみに現在の技術でも、同じ精度の物は作れないということです。
しかも均一の大きさでない石を使って作っているのに、きっちり水平を保っている奇跡も謎の一つです。
著者
ギザの三大ピラミッドの配置
(画像引用:中日新聞プラス)
三つのピラミッドは、オリオン座の恒星の配置と一緒です。
空から見たときにわかるのですが、下二つのピラミッドが一直線状に配置されているのに対して、一番上のピラミッドは少しだけ北にずれています。
なぜ、飛行機やドローンのない時代に、正確に空から見る事でしか確認できないような目印を付けたのでしょうか。
空にいる何者かに対しての、メッセージだと考えるとすっきりしますよね。
UFOの動力源説
先程ピラミッド内に、電磁波が溜まっている場所があるという説明をしました。
もしそのエネルギーがUFOを動かすためのエネルギーだったとしたら、これだけ大きな物を作ったとしても納得がいきます。
もしかしたら古代エジプトには、たくさんの星から地球へ観光に来ていた異星人も大勢いたかもしれません。
ガソリンスタンドみたいだね!
バケオ
ピラミッドは光輝いていた
石灰岩で作られているピラミッドは完成当時は、美しく磨きあげられて日光を反射し白く輝いていました。
そのきらびやかさは、宇宙からも見えたのではないかと言われています。
なぜそんな光輝かす、必要があったのかしら?
レベッカ
太陽と共に王が再び蘇ると考えていたことから、王の復活に何か関係していたのかもしれないね。
もしかして、宇宙にいる何者かに場所を知らせる目印の可能性もあるよね。
著者
ピラミッドに隠された奇妙な数字
ピラミッドは偶然なのか必然なのか、いくつかの重要な数字が埋め込まれた建造物です。
- 長さと高さの比が黄金比
黄金比とは最も美しいと感じる比であり、レオナルド・ダ・ビンチのウィトルウィウス的人体図でも表現されています。 - 円周と高さの比が円周率
- 光の速度とピラミッドの北緯の一致
光の速度は、299,792,458m/sです。
これは今からたったの35年前の1983年に確定されたものなんですが、なんとギザの大ピラミッドの大回廊の中心部の位置が北緯29、9792度なんです。
光の速度が確定する4000年以上も昔の古代エジプトの人たちが、この事を知っていたのか何者かに教えてもらったのか、現在では真実は知る由もありません。
以上、ピラミッド建設に人知を超えた何者かが関係しているのではないかと思われる、証拠を追ってきました。
調べていくほどに、ピラミッドの建設も使用目的にも何か裏があるのではないかと思ってしまいます。
まとめ
ピラミッドについて色々調べてきましたが、人間の力だけでは考えが及ばない奇跡や真実がピラミッドにはたくさんありました。
2018年にはクフの大ピラミッド内に、新たな大きな空間が発見されています。
調査はこれからになりますが、またすぐに私達にも新しい真実が知らされることでしょう。
人々の好奇心を刺激して止まないピラミッドには、他にもたくさんの謎が眠っているに違いありません。