ピラミッドの作り方について徹底調査!誰が何の目的で作ったのか?

こんにちは!
エジプトといえば「ピラミッド」が有名ですよね。
エジプトには世界遺産にも登録されている「ギザの三大ピラミッド」があり、スフィンクスとともに有名な観光地となっているので行かれたことがある人もいるかもしれません。
ギザは、エジプトの首都カイロから見てナイル川をはさんで西南にある都市の名前なんです。
このギザの大地には古代エジプトのファラオであるクフ王・フラー王・メンカウラー王が眠っています。
ピラミッドとは?
世界の七不思議のひとつといわれているピラミッドですが、四角錐の形をした巨大な遺跡です。
日本語では「金字塔」と訳すことができます。
ギザのピラミッドの他にも、エジプトや中南米では140基ものピラミッドがこれまでに発見されいるんです。
まだ、砂に埋もれて発見されていないピラミッドもあるかもしれませんね。
ピラミッドは、紀元前2500年ごろから約200年ほどの間に作られています。
ギザを含めピラミッドは、高さ、底面の縦横の長さと方角が東西南北をきっちり指しています。
ということは、かなり緻密に計算された建築物であるということがわかります。
また1基のピラミッドを完成させるのに約20年はかかると言われています。
大きさなどを考えると、作業する人たちがたくさんいないと、作ることが難しいのもわかりますね。
ピラミッド1つ作るのに、およそ10万人が駆り出されたとも言われています。
また、いくつものピラミッドは同時進行で作られていたことがわかります。
4500年以上もの期間、壊れることなく現在の状況を保つことができるのは、しっかりした構造を持っているからということだね。
著者
クフ王のピラミッド
世界最大のピラミッドは「クフ王」のピラミッドです。
- 高さ 146m
- 底辺の幅 約230m
- 2.5tの石を280万個使用
- 四角錐
現在わかっているピラミッドの内部ですが、外気温がどれだけ変化しようとも、常に20℃に保たれるようになっています。
そして、国際的な研究チームがギザのピラミッドの物理的特性を調査した結果、電磁エネルギーを内部で共鳴させて「王の間」「女王の間」「未完の地下室」に集中させることが可能な構造になっていることがわかりました。
この「未完の地下室」には小さな折りたたみ式の飛行船ロボットを使っての探査計画が発表されているんです。
また、「王の間」から「大回廊」のすぐ真上にも新しい空間が発見されています。
ピラミッドの内部はまだまだ明かされていない秘密がたくさんあるようだね。
古代の秘密が明かされていくのには、ワクワクするよ!
バケオ
ですよね!
お墓に財宝がたくさん埋蔵されているのは、あの世でもお金に困らないようにと考えられ、入れられたのではないかとも言われてるんですよね。
レベッカ
最古のピラミッド
発見されたピラミッドの中で最古のピラミッドは、「ジェゼル王」のものです。
このピラミッドは紀元前2600年頃で、エジプト第三王朝によって作られています。
また、一般的な四角錐ではなく、階段状に石を積み重ねていく「階段ピラミッド」と呼ばれる作り方になっています。
- 高さ62m
- 底辺の幅 125m
クフ王とジェゼル王のピラミッドを比べてみると、大きさも形も変わっていているのがわかります。
時代の流れとともに建築方法も変化していったのでしょうね。
ピラミッドと宇宙人
ピラミッドを作ったのは「人類ではなく宇宙人ではないか?」とも囁かれています。
というのは、
- 巨大な石材をどうやって積み重ねたのか?
- 高度な建築技術が必要な遺跡を作れる文明があったのか?
などが言われています。
実際は作ったわけではなく、手助けしただけかもしれません。
ほかにも、ピラミッドに使われている岩は石灰岩ですが、ピラミッド周辺で石灰岩には存在しない物質で、なおかつ自然には発生しない物質が発見されています。
当時は、ピラミッドの修復時に使われたのだろうと言われていました。
ところが、アメリカの学者がピラミッドの内部外部の石材の解析を進めたところ、コンクリートからできた石材がピラミッドを作るのに使用されていることがわかりました。
これらのことからも、宇宙人の関与ということも否定できずにいるようです。
あるいは、まだ発見されていない高度な文明があったのかもしれませんが・・・
ピラミッドの作り方Ⅰ
次は現在言われているいろんな説についてお話します。
ピラミッドはたくさんありますが、作られていくうちに作り方が少しずつ変化していったようです。
石灰岩を磨いたもので白く見せたり、花崗岩などで赤く見えるように装飾が施されたものもあるんだ。
バケオ
クフ王のピラミッドは完成時には白く輝くピラミッドだったとも推測されているわ。
レベッカ
年数がたつにつれ装飾などは剥がれてしまったのでしょうが、現在のピラミッドを見ていると出来上がった当時の光景が見えるような気になるね。
著者
どうやって1つ当たり約2tもある石を運んだの?
ピラミッドの石の運搬を担当していたチームの「メレル」という男性がパピルスに書いた日記が発見されました。
発見されたのは、ギザから200kmも離れた「ワディ・アル・ジェルフ」という港なんです。
この日記をエジプトで調査していたチームが、
- ギザのピラミッドから800km離れた「ルクソール」というナイル川東岸にある土地から石を船に乗せる
- ナイル川の流れを使い下流にあるギザまで運ぶ
- そこからピラミッドの近くまで延長した運河を使い運ぶ
と書かれていることを発見しています。
また、ピラミッドに埋葬されたクフ王が、死後に乗り指揮をとるための船がピラミッド内部から発見され、船の残骸や作り方を調査した結果、当時の船を再現することに成功しました。
その船は、長さ8mほどで釘を一切使わずに長さ5kmのロープで船体のパーツをすべてつなぎ合わせるという工法でした。
作るのはかなり困難なようですが、2tの巨石を運べる強度があるということがわかっています。
ピラミッドは誰が作ったの?
以前は「ピラミッドは奴隷によって建設されていた」と言われていましたが、いまではそれは「古代ギリシャ人によるでっちあげ」と言われています。
では、誰が作ったのでしょうか?
現在では、対価をもらう代わりに労働力を提供する「労働者」が雇われていたと考えられているようです。
彼らが主体になって、ピラミッドを建てたと考えられています。
先ほどの「メレル」という男性も労働者だったのでしょう。
また、労働者だけでなくエジプト中から集まった熟練した「専門家」や「技術者」もたくさんいたようです。
そして彼らが居住する場所も提供されていたようです。
また、ピラミッドの周りには彼らのお墓も見つかっています。
ピラミッドの作り方Ⅱ
ここでは現在有力ではないかと言われている説についてお話していきますね。
外部スロープ説(傾斜路説)
- ピラミッドの1段目に合わせて土盛りし、スロープを作る。
- スロープの上に1段目の石を積み、2段目の高さまでスロープを延長する。
- 2段目の石を積み、3段目の高さまでスロープを作る。
- 目標の高さまでこの作業を繰り返す。
- 最後に周囲にある土盛りを取り除く。
この説は欠点もあります。
ひとつは、スロープの勾配が急になりすぎると、石を引っぱって運び上げる労働者が登れなくなってしまいます。
スロープの勾配が8%になると、石を引き上げることが極端に難しくなるんですね。
といって、スロープの勾配を緩くするとスロープの距離が長くなってしまい、ギザにあるスペースでは作業することができなくなります。
似たような説として
外部スロープ説(螺旋型スロープ)があげられます。
基本的な工法は傾斜路説と同じなんです。
違いは、ピラミッドの周囲に直線ではなく螺旋のスロープを作る部分です。
ただ、この工法だと角の角度が確認できなくなります。
スロープの土盛りで角が覆われてしまうためです。
角の角度を気にするのは、四隅の角度が正確でないと頂上でズレが生じてしまうためです。
せっかく積み上げたピラミッドが頂上でズレてしまうのは、何とももったいないことだと思います。
著者
ローラー説
昔から言われている工法のひとつですが、
- 並べた丸太の上に石を乗せる。
- 石を乗せた丸太の前にどんどん丸太を置く。
- 丸太を転がし石を押し動かし運ぶ。
工法としてはわかりやすいものですが、やはり問題があります。
- 2tもの石を丸太の上で動かすことができるのか。
- 2tもの石を乗せたら丸太は砂にめり込んでしまい転がすことはできないのではないか。
という部分に疑問がもたれているんです。
クレーン説
近代までエジプト人は、灌漑用にナイル川から揚水するため「シャダーフ」という木製のクレーンに似た機械を使っていました。
この「シャダーフ」を使い、石を持ち上げて頂上まで積み上げていくという方法です。
この説の欠点は、巨大なクレーンを作れるほどの木がエジプトにはないということです。
エジプトには砂漠がたくさんあるのでクレーンに使えるような長く太い木が育つ森林がありません。
当時、木材は近隣国から輸入していたため、大量の木材を輸入して使用していたとは考えにくいですね。
また、巨大なピラミッドを作るのに必要な巨大なクレーンを複数基おけるような場所もピラミッドの周囲にはありません。
なので、現実的にはかなり難しいのではと思われます。
内部スロープ説
フランスの建築家が考え出した説です。
スロープは確かに存在していましたが、外部(外側)ではなく内部(内側)にも存在したというものです。
ピラミッドのいくつかに分けて、各階段ごとに最適の工程を使ったのです。
- 下1/3までは直線の外部スロープを使い石を運ぶ。
- 1/3から2/3までの階段では直線の外部スロープから内側にスロープを作り石を運ぶ。
- 内部スロープを積み上げ頂上まで石を運ぶ。
というものです。
途中までは、外部スロープ説と同じなんですね。
ウォーター・シャフト理論(水路トンネル説)
英国アッシュボーンの建設会社社長クリス・マッシーが現場目線で考えた説です。
これは、建設というよりも石の運搬を考えた方法です。
当時ワインや水などの容器として使われていた動物の皮を膨らませれば浮力材になるんです。
それに浮力のあるパピルスと一緒に石にくくりつければ、力をたいして使わずナイル川に沿って材料を運ぶことができると考えたのです。
ナイル川をわたった後のピラミッドまでですが、ギザの場合約8kmあります。
陸路の運搬は、傾斜をつけた「水路トンネル」「水門式の扉」を併用し、更に水流を調整することによってピラミッド上部まで石を運ぶことができるようです。
また、石を運ぶ方法としては、現在最有力候補の方法です。
エジプトの人ナイル川の性質をよく知っているので水についてもよく知っていたようね。
水の流れの性質をうまく使い運んだということも考えられるわ。
レベッカ
まとめ
今回はエジプトのピラミッドに作り方をお話してきましたが、実際のところ真実というのはまだまだ謎の部分がたくさんあります。
これらがさまざまな発見や研究によって少しずつ明かされていくのは楽しみで仕方ないですね。
古代の人々が何を思ってピラミッドという巨大なお墓を作ったのか。どうやって作ったのか。
その過程を見ることはできませんが、少しでも知ることができれば古代の人々に寄り添うことができるかもしれませんね。
エジプトのピラミッドを見に行くことは私の幼いころからの夢です笑
いつの日か叶えたいと思っています。